オロネロ10形式は優等寝台・座席の需要が僅少な地域の急行・準急列車に使用されていた在来車(マロネロ38等)を置き換える目的で、1959年に製造された。
オロネロ10(1~11、6、7は欠番)

車内アコモデーションは、同系列のオロネ10、ナロ10と同一で、オロハネ10では見送られた冷房装置は最初から設置されていた。
同車は新製時、札幌と門司に配置され、北海道内の「エルム」「狩勝」「利尻」、九州内では「さつま」「七浦」等に連結され好評を博した。
最後の活躍はC55牽引時代の「利尻」で、1972年まで使用されている。
オロネロ10の好評に応えて、旧来のマロネロ38やマロネ29、スハシ29等の台枠、台車を再利用したオロネロ18形式の改造が国鉄各工場で施された。改造元の台枠に合わせて、車体長は19.5mであった。

これより前、1958年に駐留軍専用車から返還された供奉車701号を改造して、10系優等寝台のテストベッドとして登場したオロネロ19形式があり、18はその続き番となっている。

これらのTR73を履いた10系客車もオロネロ13と共通で使用され、1975年、職用車に再改造された1両を除き全車廃車された。
オロネロ13、18の最後の活躍の場は、山陰と北海道であった。
特に三軸ボギーのTR73を履いたオロネロ18は山陰本線の出雲市に集中的に配置され、急行「さんべ」に使用された。1965年から1978年まで「さんべ」は通常現車6両で編成されていたが、その内容は、図のようにロネ・ロザ・ハネ・ハザに荷物 まで加えたバラエティ豊かなものであった。

急行さんべ 1978年2月28日調査
DD51 535 米
1 オ ハ ニ10 8 米イモ
2 オロネロ18 3 米イモ
3 オ ハ ネ12 47 米イモ
4 オ ハ ネ12 42 米イモ
5 オ ハ46 512 米イモ
6 ナ ハ フ11 19 米イモ
上はオロネロが組み入れられた最後の時期の編成であり、この直後1978年3月改正でオロネロはオロハネに、座席車は12系にそれぞれ変更された。

本稿了、2026・1・29


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