贋誌百珍

日本(インチキ)風俗大系

横浜聞き書き・ポーツマス副全権のその後

ロシア革命後の事だが、ポーツマス条約のロシア側副全権ロマン・ローゼンは大正7年、かつての論敵、日本側全権小村寿太郎の遺族の勧めで日本へ亡命して来た。彼はなけなしの財産を叩いて横浜、山下町の一角に住居兼用店舗を借り、ロシアや欧州の小物・雑貨を...
口上

日本(インチキ)風俗大系 アメリカを心から憎む村

この記事は週刊文潮1982年5月13日、連載記事「津々浦々・祭りを尋ねて」より転載した。高知県鷹香郡八浦町御所浦地区。南に入り江を臨み三方を山に囲まれた穏やかな漁村である。承久三年、執権北条氏の意に染まなかった安宅皇子が流され、仮の御所が営...
贋誌百珍

お伊勢ロケット

昭和13年から始まった大阪伊勢直通超特急電車は、その速さで夙に有名になった。流行の流線形をした前頭部にはスピーカーが設置されていて、駅を通過する時には伊勢音頭を流す。伊勢は津でもつ津は伊勢でもつ、尾張名古屋は城でもつヤートコセ…所が余りにも...
口上

只野藩元禄猫合戦

この話は旧寂景院になかったもので、最近Twitterで上げていた連続AI画像小説の焼き直しです。元々はトミーテックの猫屋線を入手し、それを自己流にまとめ上げる過程で出て来た「猫屋敷線」と言う名称が独り歩きした結果、その舞台として山陽地方の小...
贋誌百珍

ボクラの経済戦争・牛乳キャップバブル顛末

I氏の1976年時点での身分は小学5年生だった。私は5年1組。I氏は2組だった。その年の6月7日月曜日、I氏は牛乳のキャップを収集している事が露顕した。その日の給食後、2組の数名の男子がI氏に倣ってキャップの収集に乗り出した。それは狂乱の一...
贋誌百珍

夢のスケベニンゲン電軌

ー上ー「もお、男子最低!」「うるせぇんだよコジミい、『良いじゃないの良いじゃないの減るモンじゃ無いじゃないの』の歌のどこがいけねぇんだよ」「それは先生が歌っちゃだめって言った歌でしょお!」「いつ言った、何時何分何曜日に言ったんだよお」「・・...
贋誌百珍

鉄道耳袋

これは旧サイトのBBS欄に「特定の車両の目撃証言」を曖昧に投稿してもらい、それを私が間違えた解釈で答えると言うお遊びでした。ここではその中でも特に気に入っている一篇を上げます。証言者:RODEOさん(広島県)>あ~どうも。最近思い出したの話...
贋誌百珍

鶴やんの電車住宅

この話は、1977年新東洋図書印刷出版社刊、6年生の道徳副読本「ま、そのへんは適当に」所載の「鶴やんの電車住宅」を転載したものである。汚い電車ですね。しかしこの電車は、人が住む家なんです。むかし戦争があって、町は空襲に会いおおぜいの人が亡く...
日本(インチキ)風俗大系

日本(インチキ)風俗大系「呪演歌の花道」を見る

演歌の1ジャンル「デスメタル演歌」には一定のファンがあり、毎年大晦日に放映される「呪演歌(じゅえんか)の花道」は、デスメタル演歌の檜舞台として定評がある。不快に響く重低音と、人間の声とも思えない歌声にやがて脳髄が麻痺するが、そこで歌われてい...
贋誌百珍

狐狸妖怪が支えた日露戦争

と言うお題。前近代を引きずったまま近代化へ邁進していた明治時代、狐狸妖怪天狗の類は人々のすぐ近くで共存していました。その狐狸妖怪からしたら親しい隣人であった日本人が、民族の存亡を賭けて戦う破目になった日露戦争と言う未曽有の国難を陰から助ける...