2026-02

贋誌百珍

狐狸妖怪が支えた日露戦争

と言うお題。前近代を引きずったまま近代化へ邁進していた明治時代、狐狸妖怪天狗の類は人々のすぐ近くで共存していました。その狐狸妖怪からしたら親しい隣人であった日本人が、民族の存亡を賭けて戦う破目になった日露戦争と言う未曽有の国難を陰から助ける...
贋誌百珍

アメリカ歌舞伎「冬椿聖職者忠義」

これは南北戦争中の架空の話です。南北戦争中の1862年、アメリカ連合国のジェファーソン・デイビス大統領はナッシュビルでテネシー軍を視察して指揮官と会談しました。その後専用列車でリッチモンドへ帰る途中、テネシー州アトックビル付近で機関車が故障...
贋誌百珍

戦時下の夢・架空省線電車モハ63型

「凡そ電車と云ふ物は人間が使ふに充(原文ママ)つて便が良いやうに造形さるヽものである。現在の処省線電車の最精鋭と云ふのは東京のモハ六〇型、京阪神にあつてはモハ五二型である亊は疑ひ無いであらう。殊に六〇型は大馬力の改良電動桟(ママ)を搭載し、...
国鉄(インチキ)車両図鑑

国鉄(インチキ)列車名鑑・「つばめ」「はと」の22系固定編成化

1958年に「走るホテル」の呼び名も誇らしく、九州寝台特急に20系寝台列車がデビューする。それから遅れる事1年、20系客車と同時に設計を開始した昼行特急用客車、22系が登場し、国鉄の看板列車「つばめ」「はと」に充当された。この系列については...
文芸の夏

お方様

文芸の夏ー30大名の江戸上屋敷。大広間に手のひら程の大きさの半纏が、膝くらいの高さの支柱に結び付けられていた。それは「病気で瀕死の藩主」の枕もとに立っていて、殿の加減が少しでも快方に向かえば半纏が上がり、逆に悪化すれば半纏は下がる。下がりき...
文芸の夏

遅滞作戦

文芸の夏ー29花の咲き乱れる野原で源平の両軍が対峙している。両陣営に赤白の幟が翻り、武者達の鬨の声、そして刀槍の日光に反射する光が開戦の間近な事を感じさせる。今にも鏑矢が放たれ法螺貝が吹き鳴らされようと言うその時、源氏方の陣営から両軍の中間...
文芸の夏

百花繚乱に加うるに

文芸の夏ー28崖下の駅だった。駅のすぐ下は波打ち際で、海の色は何処と無く日本海を思わせた。大した理由も無く列車を降りた私は、次の列車を待つ間ホームをウロウロするしかなかった。そうする内に地元の人々が大勢でネコ車を押して反対側のホームに上がっ...
文芸の夏

伊勢商人から貰う

文芸の夏ー27病院の待合室の前に大きな船形の石があり、私はその上に立っていた。その周りを数十人の伊勢商人が取り巻いて、如才ない口調で私を褒めちぎっていた。曰く爪の根元の白い所が実に吉相ですな、曰くあなたさまのネコの額は却って福相でござります...
文芸の夏

主体性が欠如したままどっかを旅する

文芸の夏ー26バンコクからカンボジア国境へ向かう道を車で走っていた。周囲は一面の水田で、遠くに山が青霞んでいる。この眺めは何処と無く「竜ヶ崎から鹿島へ抜ける道」に似ているな等と思っていると、遠くの山影は間違いなく筑波山だったので、あぁここは...
架鉄往来

東丹沢森林鉄道・線路配置の変遷

下の図は東丹沢森林鉄道の存続した全期間の線路配置図である。この全ての線路が同時期に存在した訳ではない。大正初年、中津川水系の電源・水利開発が本格的に始動すると、それまで川狩りによって流送していた宮ケ瀬御料林の木材を鉄道輸送に切り替える事にな...